
田舎でのんびりスローライフ🌾を楽しみながら、マイクロ法人を運営している50代の元公務員です。FIREしてからは「投資」「節税」「田舎暮らし」「副業」など、自分たちのリアルな体験をベースに発信しています✨
公務員・会社員を辞めて、自分の力で生きていきたい。FIRE(早期退職)して自由な時間を手に入れたい。
そう願って日々、資産形成や独立の準備に励んでいる方は多いと思います。
「会社さえ辞めれば、お金の心配から解放されて、好きなことをしてハッピーになれる」
当時のわたしも、少なからずそんな未来を思い描いていました。しかし、組織という後ろ盾を失い、毎月確実に振り込まれていた「給与」という絶対的な安心感がなくなった瞬間——待っていたのは、意外な「FIREの洗礼」でした。
今回は、退職直後に陥った「お金が減る恐怖病」の格好悪い失敗談と、そこから辿り着いた「足るを知る」暮らしの本当の意味についてお話しします。
🌋 せっかく自由になったのに、「温泉代」を払えなかった話
自由を手に入れたはずのわたしたち夫婦が、退職直後に一番下手くそだったこと。
それは「リラックスのために、気持ちよくお金を使うこと」でした。
大好きな山に登った帰り道。すぐ近くに素晴らしい温泉がある。勤め人時代なら、迷わず立ち寄って汗を流し、至福の時間を過ごしていたはずです。
ところがFIRE直後のわたしたち夫婦は、その千円程度の温泉代を前にして、大真面目にこう考えていました。
せっかく土地のいいお湯を味わえるチャンスなのに、頑張った自分の身体を労る時間なのに、それを「安上がりかどうか」だけで天秤にかけてケチっていたのです。
今振り返れば、完全に「自分の心と身体への投資」をケチっていたわけです。お金が減るのが怖くて、夫婦そろって思考がガチガチに縮こまっていました。
世間では「FIREしてタワマン、毎日豪華な外食」といった派手な生活が注目されがちですが、リアルな現実は少し違います。少なくともわたしたちは最初、「お金を使う恐怖」と戦うことになりました。
🎒 わたしたちの原点:黒いビジネスリュックとお弁当
なぜ、それほどまでに守りに入ってしまったのか。
それは、サラリーマン時代に染み込んだ「倹約の習慣」が、良くも悪くも身体の芯まで根付いていたからです。
新婚当初から夫婦共働きで、生活に困ったことはありませんでした。子どもがいなかったため教育費がかからなかったことも大きいですが、何より夫婦そろってブランド嗜好が一切なかったのが大きかったと思います。
服はユニクロやしまむら。会社のスーツだって、スーパーの衣料品売り場で十分。毎朝、妻が作ってくれたお弁当と麦茶を入れた水筒を黒いビジネスリュックに詰め、自転車で通勤する。ランチは混み合う食堂を避け、自分のデスクで静かにお弁当を食べるのが、一番落ち着くスタイルでした。
結果として、お金を1円も使わない日なんてザラにありました。
この「無理のない等身大の倹約」が、間違いなく我が家の資産の土台を作ってくれました。しかし会社を辞めた直後は、この素晴らしいはずの「倹約マインド」が、一時的に「恐怖のブレーキ」にすり替わってしまっていたのです。
⚖️ 「幸せな倹約」と「みじめなケチ」の、たった一つの境界線
温泉代の一件を経て、わたしは「意味のあることにお金を使う」という軸を、改めて夫婦で整理しました。
💰 我が家がお金を使わない場所
| 項目 | 理由 |
|---|---|
| 宝くじ | 当選確率が極めて低いギャンブル。その分をオルカン(全世界株式)に回す |
| ブランド品・見栄の消費 | そもそも興味がない |
🌿 我が家がお金を惜しまない場所
| 項目 | 理由 |
|---|---|
| 健康な身体を維持するための投資 | リミットのある体力は、今しか買えない |
| 友人・家族との食事 | 豪華に、思いっきり楽しむ |
| 今しかできない体験 | 時間とお金があっても、動ける身体には限りがある |
一方で、日々の食卓には「ご飯、味噌汁、納豆、豆腐、イワシ」といった、一見地味なメニューが並びます。これは節約のために我慢しているのではありません。「シンプルに身体に良くて、めちゃくちゃ美味しいから」好んで買っている、真実のご馳走です。
勤め人時代から、妻は壁に「足るを知る」という言葉を貼っていました。
どれだけ資産が増えても、欲深くならず、生活のハードルを上げない。この精神があるからこそ、仮に今後、大不景気や相場の暴落が来たとしても——
という絶対的な安心感が生まれます。これが我が家の最強の盾です。
「我慢してお金を使わない」のがケチ。「価値を感じないから使わない」のが倹約。この軸がブレなければ、どんな相場でも心穏やかでいられます。
🌍 「家」か「世界」か。正解を急がず、贅沢に悩む
最近の我が家は、長年計画していたマイホーム購入の計画を、一旦保留にしました。
今の動ける身体があるうちに行きたい場所——
- スイス・フランス・イタリアのアルプスを歩きたい
- ドロミテをハイキングしたい
- エベレストのベースキャンプに行ってみたい
- ヨルダンのペトラ遺跡を見たい
- トルコの気球に乗りたい
- ミルフォードトラックを歩きたい
お金があっても、ハードなトレッキングを楽しめる年齢や体力にはリミットがあります。だからこそ、家という「箱」に縛られず、今しかできない体験という資産を買いに行こうと考えました。
……と、格好よく言いたいところですが、正直に言うと、まだ100%心が固まったわけではありません(笑)。
家にいる時間が長いライフスタイルなので、「やっぱりより良い環境の家を買いたい」「心地よい拠点を構えたい」という夢も、まったく諦めていません。
「世界一周の旅か、理想のマイホームか」
今、わたしたちはその狭間でじっくり悩んでいます。でも——会社を辞めて、健康な身体があって、こうして贅沢に悩みながら、今は大好きな北海道で長期滞在を満喫できている。
この「選択肢がある状態」こそが、会社を辞めて得られた、人生最大の果実なのかもしれません。
🌺 これからFIREや脱サラを目指す方へ
完璧な準備ができるまで、会社は辞められないと思っていませんか?
当時のわたしは、妻が「大丈夫か?」とハラハラするほど、後先考えずに「辞める」と職場に伝えてしまいました(笑)。たまたま株高という運に恵まれた面もありますが、わたしの根底にあったのは——
というしなやかな覚悟です。
最低限の生活コストを知り、「いざとなったら働く覚悟」を持つこと。これさえあれば、世間で言われるような大金や完璧な資産がなくても、組織の枠から一歩踏み出すことは可能です。
最初は、わたしたち夫婦のように千円の温泉代にビビる時期があるかもしれません(笑)。でも、それを乗り越えた先には——自分の価値観で人生の手綱を握る、本当に心地よい毎日が待っていますよ。アロハ〜!🌺🐯