マイクロ法人ラボ

はじめてのマイクロ法人設立・運営ガイド

マイクロ法人の旅費規程サンプルと出張報告書|ひとり社長でもすぐ使える実例紹介

※本サイトにはプロモーションが含まれます。

アロ〜ハ!トラ🐯です🌺
田舎でのんびりスローライフ🌾を楽しみながら、マイクロ法人を運営している50代の元公務員です。

前回の記事「マイクロ法人の“防御力”UP!ひとり社長でもラクに作れる出張旅費規程の実例ガイド」では、
「出張旅費規程って何?」「なぜ作っておくと安心なの?」という基本を解説しました。

今回はその続きとして、私🐯の会社で実際に作成・社内保管している旅費規程を公開します。
「どんなふうに作ればいいの?」と迷う方の参考になればうれしいです。

1|私🐯の合同会社の出張旅費規程(サンプル)

うちでは、シンプルに「必要最低限のルールだけ」をまとめています。
Wordなどで作って社内保管しておけばOKです。

【出張旅費規程(サンプル)】
出張旅費規程

第1条(目的)
本規程は、○○合同会社の代表社員及び社員の出張に関する旅費の支給について定めるものとする。

第2条(適用範囲)
本規程は、会社の業務のため出張する代表社員及び社員に適用する。

第3条(出張の定義)
1. 本規程において「出張」とは、代表社員及び社員が業務の遂行のため、通常の勤務地を起点とし、目的地までの片道の移動距離が100キロメートル以上の場所に赴く場合をいう。
2. 前項の出張のうち、宿泊を伴わないものを「日帰り出張」、宿泊を伴うものを「宿泊出張」という。

第4条(旅費の種類)
出張する代表社員及び社員に支給する旅費の種類は、次のとおりとする。
1. 交通費
2. 宿泊費
3. 日当

第5条(交通費)
1. 交通費は、鉄道賃、船賃、航空賃および車賃の実費とし、領収書等の提出に基づき支給する。経路は最も経済的かつ合理的なものを利用することとする。
2. 利用できる交通機関の座席等級は、原則として以下のとおりとする。
    (1) 鉄道(新幹線・特急):普通指定席
    (2) 航空機:エコノミークラス

第6条(宿泊費)
宿泊費は、宿泊出張の場合に、1泊につき以下に定める上限額の範囲内で実費を支給する。
    代表社員: 19,000円
    一般社員: 15,000円

第7条 (日当)
1. 日当は、出張中の食事代およびその他諸雑費に充当するものとし、出張日数に応じて1日あたり以下の金額を支給する。領収書の提出は要しない。
     代表社員
        - 宿泊出張: 3,000円
        - 日帰り出張: 2,000円
     一般社員
        - 宿泊出張: 2,000円
        - 日帰り出張: 1,000円
第8条(支給手続) 出張を行った者は、出張報告書を提出し、代表社員の承認を得た上で精算するものとする。 第9条(規程外事項) 本規程に定めのない事項については、その都度、代表社員が事情を考慮して決定する。 附 則 この規程は、2025年〇月〇日より適用する

※この規程はあくまで一例です。
自社の業務実態に合わせて内容を調整し、気になる部分は税理士に確認しておくと安心です。

2|💡ポイント解説(なぜこう作ったか)

  • 片道100kmを「出張」の基準にした理由: 私用との線引きを明確にするため。業種や地域によって短く設定してもOK。
  • 日当の金額(代表3,000円/社員2,000円): 実務上ちょうどいい範囲。高すぎると否認されることもあるので注意。
  • 実費精算+日当方式: 宿泊費や交通費は領収書で処理し、日当は現金支給。整理がラク。

3|📋出張報告書のフォーマット例

旅費規程とセットで整えておきたいのが「出張報告書」です。
出張ごとに内容を記録しておくことで、税務上も“実態があった”と説明しやすくなります。

WordやGoogleドキュメントなどで次の項目を入れておけばOK👇

出張報告書(サンプル)

報告日:   
報告者:   

出発日:   
帰着日:   

旅費日当額:  (出張日数 × 日当)

行先:     
出張の目的:  
出張の内容(簡単な行動記録):

※このままコピーして、自社名を入れればすぐ使えます。
社内保管用としてWordにまとめておくと便利です。

項目 記入内容(例)
報告日 2025年4月10日
報告者 トラ
出発日 2025年4月8日
帰着日 2025年4月9日
日当計算 宿泊出張 3,000円 × 2日 = 6,000円
行先 東京(セミナー会場)
出張目的 投資運用関連のセミナー参加
出張内容 最新税制・社会保険制度に関する情報収集
備考 交通費・宿泊費は別途領収書添付

4|🔧運用のコツ

  • 出張前に「行先・目的」をメモしておく。
  • 交通費の領収書・乗車記録を保管する。
  • 帰着後すぐに報告書を作ってクラウド保存。
  • 日当額の根拠を簡単にメモしておくと安心。

5|🐯まとめ

マイクロ法人では、こうした社内ルールを整えておくことで、税務署からの信頼度がぐっと上がります。

また旅費日当で節税をしたい方は
1. 『旅費規程 で旅費日当等を定める』
2. 『出張報告書を作成する』
という手順で行ってみてください。
今回紹介した「旅費規程」と「出張報告書」は、わが社で導入したシンプルな形。
まずはこの雛形をもとに、自社向けにアレンジしてみてください。

“作って終わり”ではなく、“運用できる仕組み”にしておくことがポイントです🐯✨


🧾 この記事を書いた人: トラ🐯
元公務員。完全退職後にマイクロ法人を設立し、のんびり投資運用を行う50代。
妻・ネコ姐🐈‍⬛との地方スローライフを満喫中。
👉 マイクロ法人ラボTOPへ戻る